夏休み
近くの海岸の海の家で宿題
毎年のことだから店主さんとも顔馴染み
風景が好きで
波の音も好きで
とにかく、海が好き
落ち着く
長いテーブルで1人勉強
しばらくして
ちょっと海を眺めていたら
びっくり
彼がやってきた
目が合いそうになったから
思わずノートに向き直った
そしたら
彼が隣の席に座ってきた
そして彼もまたノートを広げ、勉強をし始めた
彼との距離は約50センチ
どうしよう・・・
話しかけたほうがいいのかな・・・
でも恥ずかしいし絶対相手気づいてないし・・・
あーもう!どうしよ・・・
「あれ、室井?」
私があたふたしてる間に、彼の方から名字を呼ばれた
「あ、うん。」
気の抜けた返事
こんなんだから駄目なんだって!
私のバカッたれ
「ごめん。全然気づかなかった。」
そこで会話が切れた
それから30分くらい、黙々と勉強
もともと彼は無口な人なんだけどね
でもそんなところが好きで
集中力が切れた私は
海水浴客でいっぱいの海を眺めた
「なんでここに来てんの?」
握っていたシャーペンを置いて、彼が言った
ちょっと驚いて、彼を見た
目がばっちり合った
恥ずかしくって、私は俯いた
「えっ・・・えっと・・・海が好きなの。」
「ふーん。」
え?それだけ?
私の答え方が変だったのかな・・・?
「俺も海好きなんだ。」
顔を上げると、海岸の方を見つめる彼
素敵すぎて、見惚れちゃった
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