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11  冷たい手
更新日時:
2006.09.15 Fri.
静かで
 
クーラーが効いてて
 
本の匂いでいっぱい
 
いつもの場所とは大違い
 
 
「じゃぁしばらく図書館で勉強すれば?」
 
桃子は言った
 
いつも頼りになる桃子
 
頭のいい子なんだ
 
 
桃子曰く
 
彼がもし私を想ってくれてるなら
 
心配になって来るんじゃない?
 
そして
 
“あたしは、奴は麻緒のこと好きだと思うけどね”
 
 
私は逆に嫌われてると思うけどな・・・
 
 
しばらく勉強した
 
でも
 
隣を見ても彼は居ない
 
 
自分から離れたくせに
 
もう恋しくなってる
 
 
クーラーのせいで
 
すっかり冷え切った手足が
 
余計に悲しい
 
 
いつの間にか
 
自分は
 
彼欠乏症になっていた
 
 
慌てて出て
 
走り出す
 
彼のいる場所へ


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